JR九州は20日、収支が厳しい13路線16区間の2024年度の利用状況を公表した。1キロあたり1日の平均利用者数(輸送密度)が2千人未満が対象で、赤字額は計48億円だった。
輸送密度が最も低かったのは、指宿枕崎線の指宿―枕崎間で216人。続いて筑肥線の唐津―伊万里間、豊肥線の宮地―豊後竹田間で、ともに218人だった。2千人未満の区間は前年度より2区間減った。
ローカル線だけではない。特急列車が多く走る日豊線も佐伯―延岡間の輸送密度は941人、都城―国分間は1473人と苦戦。人口の少ない県境の区間で、利用客が比較的少ないためだ。
赤字ローカル線の再編に向け…